【 摺り師 「ひで勝」さん 】
H15.8.23

今年の夏8月8日。ほんとうに冷夏の夏。

上野谷中の小さな居酒屋「ふるさと」で、<浮世絵摺り師「ひで勝」>さんと、一献を傾けた。

わがkuma3kuma3.comのタイトルページの千社札「奉拝 熊可"ゐ」「下総 熊谷」は
【書=橘右橘、摺り=ひで勝】さんにお願いしたものである。

【 摺り師 「ひで勝」 】

(本名:川嶋秀勝、昭和19年生まれ、栃木県黒羽市出身、谷中在住)
この世界の第一人者浮世絵摺り師「関岡扇令」氏に15歳で師事し、
爾来45年この道一筋に歩んできた。

東京木版画工芸組合会員、卓越した技能をお持ちである。

ご本人のお許しを得たので、皆さんにご紹介させていただきます。


いかにも谷中の夜道

居酒屋「ふるさと」



居酒屋「ふるさと」は、ひで勝さんなじみのお店。

この屏風に貼られた<千社札>は、すべて「ひで勝」さんの摺り師としての作品である。
(一部、原画も描かれている)

また、「ひで勝」さんは<摺り>だけではなく、絵(原画)も描かれる。まさに江戸の芸術家である。

後方上部、壁に掲げられた<観音>画は「原画と摺り」とも「ひで勝」さんの作品である。
現在もその仕事は続いている。

若い頃、上野の博物館に足繁く通い<観音さまのさまざまな顔を>を頭に叩き込んだという。
これが一番楽しかったと述懐しておられた。

努力あればこそである。

今回はこれら千社札を拡大してご案内する。これらは20年〜30年前ぐらいの作品である。

今では、この何十倍もの「ひで勝」作品が巷にあふれているとも思う。1枚1枚丹念に摺りあげた<千社札>が。



摺り師「ひで勝」の世界をどうぞ。

      
めくれあがった千社札が月日の流れを感じさせてくれる。 摺り師 「 HiDeKaTu 」
ひで勝さん、こっちむいて
 摺り師 「ひで勝」

触れると顔をちょっとこっちに向けてくれますよ〜〜。

 ひで勝の世界1 >>

ついでに お時間あればこちらもお立ち寄りください (浮世絵彫り師「小池香世子」さん)



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